40代のリアル

ブラック企業で働いていたあの頃、今思い出しても泣けてくるよな日々だった・・・

2021年11月2日

20代の頃に勤めていた会社を振り返ると

本当にロクでもない会社しかない

 

当時の自分は20代の半ばくらいまでフリーターで定職にも就かず

”その日暮らし”な感じでしたので

そんな自分が就職活動したところで

立派な企業に採用されるはずなんて無いんですけど・・・

 

 

今回は封印していた過去の忌まわしき思い出を解放させて

20代の半ばから5年ほど勤めた

とあるブラック企業のお話を書いていきます!!

 

 

僕がブラック企業に入るまでの経緯

20代の半ばになっても定職に就かなかった自分

 

フリーターでも親に頼ったり消費者金融に頼る事も無く

貧乏でしたが普通に生活できていたので

このままでも良いのかもと言う気持ちもありましたが

 

親からも当時交際していた彼女からも

『正社員として働いて!!』

こんなプレッシャーを受けていた事は言うまでもありませんよね

 

”そろそろちゃんと働かないとな”と思っていた頃に

学生時代の仲間と久しぶりに集まる機会があって

その時に友人が働いている会社が求人を出してると言う話を聞いたんです

 

『俺でも出来そうな仕事?』

『その会社で働きたい!!』

ガンガン質問攻めにしましたが

友人としては”知り合いに勧められる会社では無い!!”との理由から

あまりいい顔はしなかったし

ちゃんと質問にも答えてくれなかったんですよね

 

 

それでもね・・・

 

勝手に自分では運命だと感じちゃってね・・・

 

 

ハローワークにも求人が出ていた事もあり

”ちゃんとした会社だ!!”と勝手に思い込んじゃって

友人の反対を押し切って入社する事にしました

 

【自分が働いたブラック企業の補足情報】

●半導体関連企業の下請け会社

●従業員数:50名程度

●従業員平均年齢:20代後半

●創業5年目の若い会社

 

 

ブラック企業に入社した自分

想像を超える残業時間

友人がこの会社を勧めなかった理由の一つに

残業が多いと言う話がありました

 

 

社会人なんだから残業は仕方ないでしょ!!って思っていましたが

現実問題、長時間残業はきつかった・・・

 

自分が当時働いていた会社の就業時間は8時半~17時半

残業する場合は17時半から30分休憩を取り

18時から残業が始まります

 

入社当時はだいたい3時間残業だったので

21時位に帰る事が出来ていました

もちろん体力的にはキツイなと思っていましたが

まだ我慢出来る時間でした

 

でも数か月後には徐々に任せられる仕事が増えます

そして日付が変わる24時まで6時間残業するのが当たり前になって行きました

この頃はもちろん家に帰ったら風呂に入って寝るだけ

 

半導体の需要が増える連れてさらに忙しくなる

 

1年後には日付が完全に変わった26時まで

8時間残業するのが当たり前になっていきました

この頃ももちろんお風呂に入って寝るだけ

何のために生きてるのか分からなくなった

 

仕事帰りに同僚と

『8時間働いた後に8時間残業って・・・』

『完全にブラック企業だよな、ハハハッ・・・』

こんな笑えない話で笑っていた事を思い出した

 

会社の業績は良かったんだと思います

実際に職場である工場の拡張が何度も行われましたし

常に新しい受注が入ってくる状態でした

 

ただ会社の業績と比例して従業員を増やしてくれれば問題は無かったのですが

 

従業員はね・・・

なかなか増やしてくれない!!

 

 

毎月当たり前の様に残業は100時間は超えてました

休日出勤などの時間外労働時間を残業に含めたら

多い月は200時間越えもありました・・・

 

ちなみに残業代に関しては

スキルが習熟していないとか言って

3割ほどカットされていました!!

 

それでも残業時間自体が多いので

40代の今よりも給料は高かったですよ!!

 

 

残業をしないで帰ったAさん

あり得ない様な残業が毎日続く中ですが

自分を含め多くの従業員は考えが麻痺してしまって

当たり前の様に残業していました

 

でもね中には正常な考えを持った人もいる

”8時間残業って、こんなのおかしいだろ!!”

 

それでねAさんと言う中堅社員の1人が謀反を起こして

最低限の自分の仕事を終わらせて

21時になったら帰るようになったんです

 

それでも3時間は残業しているんですけど・・・

 

そうしたら朝の朝礼の時に会社のNo.2である専務からこんな話があった

『皆が遅くまで残って残業しているのに、A君は自分の仕事だけ終わらせて帰っている』

『こんな事が許されて良いんでしょうか?』

『皆さんはどう思いますか?』

 

全従業員がいる朝礼で会社の専務が従業員を名指しで非難する

まさに公開処刑状態だったんです

 

確かに皆も早く帰りたい気持ちを抑えて残業している

だからAさんは薄情だなと言う気持もある

 

でもね・・・

改めて今考えると

Aさんが正常な感覚の持ち主だったんだと思う

 

3時間残業してもこんな事を朝礼で名指しで言われる会社

かなりヤバいでしょ!!

 

 

典型的なワンマン経営に苦しめられる

当時の会社は社長と専務の二人が会社の全てを牛耳っていました

従業員は50人位なのですが

30代の社員が2人居て

後は全員20代の若い社員なんですよ

 

だからほとんどの人が他の会社の事情も知らないので

この会社がおかしいのかも分からない

ある意味みんな社長と専務の言いなりになっていました

 

このありえない残業時間にもちろん会社を辞めたい気持ちもありましたが

事あるごとに社長や専務から

『今は不景気で仕事がない』

『辞めた所で次の仕事が見つからない』

『仕事があるだけ感謝しないと』

こんな事を言われてある意味洗脳されていたのかも・・・

 

特に新卒で入社してきた子達はハッキリ言って直ぐに辞めたがる

でもそんな事を言おうものなら

『お前の所の学校には2度と求人を出さない!!』

こんな最低な発言を社長から言われるらしい・・・

 

それ以外にもこんな事があった

●労働組合を作らせない様にされる

●会社の文句を言って辞めた従業員の送別会を中止させる

●始業前に会社周辺の草むしりを強要

思い出せないけどほかにも多数ありました

 

あとこれだけ残業の激しい会社です

もちろん従業員は極度の睡眠不足です

深夜の帰り道

交通事故が多発した時の事

 

さすがに残業時間を減らせるように会社が動いてくれるかと思いきや

こんな通達がありました

『深夜2時以降の自宅への帰宅を禁止する』

これは深夜2時までに帰れと言う意味ではありません

 

深夜2時以降は自宅に帰らずに会社に泊まれ!!と言う物です

それ以来社内の会議室が仮眠室に変わり

帰る事も許されない時期もありました・・・

 

 

あのブラック企業は今どうなっているのか?

自分が在籍していたのは5年間

会社の創業5年目に入社して10年目に退職した

退職のきっかけは30代を目前にして

『ずっとこの会社では働けない』

ようやく目が覚めたと言いますか

辞める決心がついたからだ

 

 

それでも自分が在籍していた5年間は

会社としても絶好調な時代で業績も良かった

 

社長も定例の社内集会で

『会社は10年続いてようやく一人前になる』

『経営者が優秀でなければ会社が10年続くことは無い』

こんな発言を毎月の言っていた事を覚えている

 

そして10年目を機に社長の息子が副社長に就任した

大手企業を辞めて入社したようだ

 

でもね・・・

 

いくら経営が上手くても従業員を大切にしない会社は

必ず滅びるんです!!

 

 

自分が退職した後も仲の良かった同僚とは定期的に連絡を取っていました

そこで聞いた話では

 

半導体業界と言う物は時代の流れに非常に敏感だ

リーマンショックの丁度1年前くらいから急激に受注数が減りだしたと言う

 

その仕事の減り方は尋常ではなく

いつも部品で溢れかえっていた工場内も閑散として

会社に行っても全く仕事がない日が続いたと言う

 

今までの残業が嘘の様に無くなり

就業時間内もただパソコンの前に座っているだけ

そして会社創業12年目にして倒産したそうです

 

2人のワンマン経営者には

ざまあみろ!!と言う気持ちしかありませんでしたが

苦楽を共にした同僚達は気がかりでした

 

でも実際に何人かの元同僚に連絡をしてみましたが

全く落ち込んでも無ければ悲観的でもないんです

 

そりゃそうですよ

最悪な会社を辞められたのですから!!

 

 

あとがき

今から約20年前の古い記憶を思い出して書いてみました

 

令和の今の時代ではさすがにこんな会社は無いと思いたい

でも一部の企業では未だにこんな事が起こっているのかもしれない

 

あの地獄の様な5年間

自分にとって人生の糧になった事は

正直一つも無い!!

 

適度な残業は仕方ないと思いますが

過度な残業は身を滅ぼすだけです

何のメリットもありません

 

未だにこんな会社があるのであれば

即辞める事を僕は提案します!!

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