間違いなく自転車ユーザーは増えている。
街中を走っていてもそう感じますし、実際に自転車情報誌『バイシクルクラブ』が行った交通量のモニタリング結果では、コロナ禍前後の比較で”自転車の利用者は20%増加している”と言う結果が出ているのです!!
自転車に乗るきっかけはどうあれ、自転車って乗り物は意外とメリットが多いんですよ。
自転車のメリット
運動不足の解消
健康維持
お金の節約
ストレス発散
その他多数・・・
上記の様に自転車のメリットは多くありますので、通勤通学を自転車に切り替える人も増えていると思うのですが、会社や学校には始業開始時間があり始業時間に間に合わなければ意味がありません!!
そこで今回は”自転車種類ごとの”平均速度”と言うテーマで、自転車のスピードに関して調査していきます!!
人が歩く速さ、走る速さはどれくらいなの?
今回は自転車ごとの平均速度を調べて見ようと思うのですが、まずは比較対象として”人が歩く速度、走る速度”について参考までに調べてみました。
人が歩き、走りで5km・10km先の目的地にかかる時間がコチラ。
歩く・走るペース | 時速 | 目的地(5km) | 目的地(10km) |
普通に歩く | 4km/h | 1時間15分 | 2時間30分 |
早歩きで歩く | 6km/h | 50分 | 1時間40分 |
軽いジョギング | 8km/h | 37分 | 1時間15分 |
フルマラソンのトップ選手 | 20km/h | 15分 | 30分 |
100mトップクラスの選手 | 35km/h | 8分 | 17分 |
普通のスピード歩いた場合は5km先にある会社や学校に徒歩で向かうと1時間以上かかってしまうんですね・・・。
ちなみに100m走の世界記録保持者ウサイン・ボルト選手のトップスピードは44km/hに達すると言いますので、”バケモノかっ!!”って話ですよね・・・。
自転車の平均速度を阻害する最大の要因は『信号の待ち時間』?!
自転車の平均速度と言うのは様々な実験データがあるので、ある程度はデータがあるのですがその平均速度を鵜呑みにすることは出来ない。
何故なら街中を走る事がメインの自転車ですから
●信号待ちによるタイムロス
●踏切待ちによるタイムロス
●交通量の多い道路や人通りの多い歩道
●登り坂が多い道路
●路面の状態が良くない道路
様々なタイムロスが出るからなのです!!
その中でも最大のタイムロスは”信号待ちの時間”です、国土交通省の研究結果によると実際に自転車で行動を走った場合、風の影響や坂道での勾配の影響、そして何よりも信号待ちの影響によっておよそ4割ほどのタイムロスが出てしまうのです。
参考文献:自転車の走行空間等の違いによる旅行速度の差異に関する分析
今回はこの結果を踏まえて、市街地を走行時の自転車の平均速度の算出は”自転車の平均速度✖0.6km/h”の時間で計算していきます。
自転車種類別の平均速度まとめ
あなたの乗っている自転車は目的地までどのくらいの時間で走れるのか?
ママチャリ(シティーサイクル)の平均速度と時間の目安
【ママチャリの平均速度と時間の目安】
平均速度 | 市街地での平均速度 | 目的地(3km) | 目的地(5km) | 目的地(10km) |
15km/h | 9km/h | 20分 | 33分 | 66分 |
※目的地までの所要時間は市街地での平均速度で計算しています。
人が歩く速さが4km/hですから、市街地で信号待ち時間等を考慮しても平均速度9km/hのママチャリは「徒歩で進むより約2倍速く、ジョギングと同じスピードで移動する事が出来る」という事が分かります。
そう考えたらママチャリとは言え、移動手段としてはかなり優秀なのだなと改めて思いました。
ちなみにママチャリは平地で全力で漕げば最高速度は20km/hほどのスピードが出せます。
マウンテンバイクの平均速度と時間の目安
【マウンテンバイクの平均速度と時間の目安】
平均速度 | 市街地での平均速度 | 目的地(3km) | 目的地(5km) | 目的地(10km) |
18km/h | 10.8km/h | 16分 | 27分 | 55分 |
※目的地までの所要時間は市街地での平均速度で計算しています。
平均速度10.8km/hのマウンテンバイクで市街地を移動する場合は「徒歩で進むより約2.5倍速く、ジョギングよりも少し速いスピードで移動する事が出来る」という事が分かります。
マウンテンバイクと言えば”悪路や未舗装の道路を走る事が得意な自転車”と言うイメージがあります。
車体も重たそうですし、タイヤも太いし・・・、『ママチャリよりもスピードは遅いのでは?』と思っていましたが、実は大手自転車メーカーさんが販売するマウンテンバイクはフレームの軽量化なども進んでおり、想像した以上に早く走れるんです!!
クロスバイクの平均速度と時間の目安
【クロスバイクの平均速度と時間の目安】
平均速度 | 市街地での平均速度 | 目的地(3km) | 目的地(5km) | 目的地(10km) |
20km/h | 12km/h | 15分 | 25分 | 50分 |
※目的地までの所要時間は市街地での平均速度で計算しています。
平均速度12km/hのクロスバイクで市街地を移動する場合は「徒歩で進むより約3倍速く、ジョギングよりも1.5倍速いスピードで移動する事が出来る」という事が分かります。
クロスバイクはご存じの方もいるとは思いますが、スピード重視のロードバイクとオフロードを得意とするマウンテンバイク、この2つの自転車の良いとこどりをした自転車がクロスバイクと言う自転車です。
ロードバイクの平均速度と時間の目安
【ロードバイクの平均速度と時間の目安】
平均速度 | 市街地での平均速度 | 目的地(3km) | 目的地(5km) | 目的地(10km) |
25km/h | 15km/h | 12分 | 20分 | 40分 |
※目的地までの所要時間は市街地での平均速度で計算しています。
平均速度15km/hのロードバイクで市街地を移動する場合は「徒歩で進むより約4倍速く、ジョギングよりも2倍速いスピードで移動する事が出来る」という事が分かります。
さすがにスピードに特化されているロードバイクの平均速度は速いです。
実際に私もロードバイクに乗っているので、スマホのアプリやサイクルコンピュータで市街地を走った時の平均速度を測った事があるのですが、結構ゆっくり目の走りでも15km/hでしたのである程度信ぴょう性のある平均速度です。
電動アシスト付き自転車の平均速度と到着時間
電動付きアシスト自転車に関しては、各自転車の種類ごとに算出した平均速度に”2km/hプラスした速度”が参考値となります。
【電動アシスト自転車の平均速度と時間の目安】
自転車の種類 | 市街地での平均速度 | 目的地(3km) | 目的地(5km) | 目的地(10km) |
ママチャリ | 10.2km/h | 17分 | 29分 | 58分 |
マウンテンバイク | 12km/h | 15分 | 25分 | 50分 |
クロスバイク | 13.2km/h | 13分 | 22分 | 45分 |
ロードバイク | 16.2km/h | 11分 | 18分 | 37分 |
※目的地までの所要時間は市街地での平均速度で計算しています。
電動アシスト付き自転車が普通の自転車のプラス2km/h速いという数値は、国土交通省の実験結果で出た参考値です。
あとがき
今回自転車の速度に関して調べてみましたが、あくまでも平均速度は参考値です。
例えば私の様にロードバイクで平均速度15km/h程度で走る方もいれば、逆に学生さんとかでパワーが有り余ている方はママチャリでも15km/h以上のスピードで走る人もいます。
今はスマホのアプリでサイクリングのログが残せるものもあります、私も『ストラバ』と言うアプリを使って何度か自転車の平均速度を測定した事があります。
ストラバは無料で使えるアプリなので興味のある方は一度測ってみるのも面白いと思いますよ!!