筆者である私は40代になって体重が年々過去最高を記録する中で、ダイエットの為に自転車に乗り始めました。
いわゆるサイクリングダイエットです。
ジョギングやウォーキングと比較しても、サイクリングのダイエット効果は間違いなく高いんです。
しかし先日サイクリングダイエットに関して調べていると『自転車は足が太くなる』と言う書き込みを目にしました。
40代のおっさんである私は、たとえ足がムキムキになっても良いから「足の脂肪を筋肉に変えてくれ」と思うのですが、私のような考えの方は少数派で、出来れば足は細くしたいと思いますよね?
そこで今回は『自転車に乗ると本当に足は太くなるの?』と言うテーマでお届けします!!
自転車に乗ると本当に足は太くなってしまうのか?
まずは結論から言いますと、今回のテーマである『自転車に乗ると足が太くなるのか?』の問いに関するアンサーは”足が太くなる可能性はある”と言う答えでした。
火のない所に煙は立たぬとはよく言いますが”自転車で足が太くなる”と言う噂は、あながちウソとも言い切れません。
たたし今回のアンサーはあくまでも”可能性がある”と言うだけの話で、自転車の乗ると絶対に足が太くなる訳ではありません!!
もっと核心をついて言いますと”足が太くなる自転車の乗り方がある”という事なんです、それではどの様な自転車の乗り方が足を太くしてしまうのでしょうか?
無意識のうちに自転車で足の筋肉を太くしている?
”自転車で足が太くなる乗り方がある?”
子供の頃に自転車の乗り方を覚えて以来、皆さん自己流の乗り方をしていると思います。
”足が太くなる乗り方”、”足が太くならない乗り方”この2つの違いはどうして生まれるのでしょうか?
まずはこちらの写真をご覧ください。
競輪選手の足の太さ
ロードレース選手の足の太さ
この写真は競技は”競輪”、”ロードレース”とそれぞれ違いますが、今回写真に登場した2人の選手は同じ自転車と言う競技の日本におけるトップ選手です。
この両選手の太ももからふくらはぎにかけての筋肉を見て頂くと、ロードレース選手の筋肉量もすごいと思いますが、明らかに競輪選手の足の太さの方が際立っているのが分かると思います。
この違いは一体何なのか?
競輪選手の足が太いのは何故?
競輪の場合は約2kmの短距離を走る”スピード勝負のレースです”、競輪選手は短距離のスピード勝負なので瞬発力とパワーが重要になってきます。
自転車で短距離を速く走り切る為にスピードとパワーに優れた”速筋”と言う筋肉(筋繊維)を鍛えるトレーニングをしています。
速筋は鍛えるほどに肥大し出力を上げる事が出来ます、そして速筋は”太くなりやすい筋肉”です。
ロードレース選手の足が細いのは何故?
ロードレースは東京オリンピックのコースを参考にすると、全長244kmの長距離を走る持久力勝負のレースとなります。
ロードレースの選手もスピードが求められる場面もあるとは思いますが、それよりも長距離を走るの持久力が必要なので、持久力を維持するための”遅筋”と言う筋肉(筋繊維)を鍛えるトレーニングをしています。
そして遅筋は”太くなりにくい筋肉”です。
速筋、遅筋に関して私の説明が分かりにくかった方はこちらで。
極端な話をしてしまいますと、私たちは自転車に乗っている時無意識のうちに「競輪選手の様に足の筋肉が太くなる”速筋が鍛えられる乗り方」、「ロードレース選手の様に”遅筋が鍛えられる乗り方”」この2パターンどちらかの乗り方を無意識にしているのです!!
”足を太くしない”自転車の乗り方ポイント!!
それではここからは無意識のうちに足を太く鍛え上げてしまいがちな自転車の乗り方について考えていきましょう。
比較的簡単に出来る事ばかりなので参考までにどうぞ!!
足が太くなる自転車の乗り方① ギアを重たくして走っている
多くの自転車では3段変速、6段変速とギアを変えながら走る事が出来ると思います。
足が太くなる自転車の乗り方でやりがちなのが、自転車の変速機のギアを一番重たいギアで走り続ける事です。
今回調べた中で『ダイエット目的で購入したフィットネスバイク買ったけど、乗り始めて短期間で足が太くなった・・・』こんな悩みを抱える女性の書き込みがありました。
この方は手っ取り早くダイエット効果を出す為に、負荷が高い重たいギアで毎日1時間ほど自転車で走り続けていたんだとか・・・。
毎日重たいギアで足に負荷を掛けながら自転車で走り続けた結果、足が太くなりやすい速筋が鍛えられて太くなったという事だと思います。
自転車で足を太くしたくない場合は、走行時の自転車のギア選びは重要です。
登り坂や傾斜のある道路では軽めのギアに切り替えて走りましょう、傾斜のキツイ激坂などでは諦めて自転車から降りて押して歩く方が良いかもしれませんね。
またペダルを漕ぐと言うイメージではなく、ペダルを回すイメージが理想のペダリングなので、平地などでも少し軽めのギアでペダルを回しながら走る事をお勧めします。
足が太くなる自転車の乗り方② サドルが低く足の力だけで走っている
自転車で足が太くなる要因の一つとして自転車に乗る時の姿勢があります。
ロードバイクやクロスバイクはハンドルの位置が低くサドルは高めです、前傾姿勢になる事で腕や腰、足に均等に体重が分散されます。
ママチャリの様にハンドルが高くサドルが低い場合は、実際に自転車に乗りながら確かめて頂きたいのですが、腰に体重が掛る事で太もも前側の筋肉に力が入ります。
そして太ももの前側の筋肉である”大腿四頭筋 ”は、全身の筋肉の実に25%の体積を占めるとてつもなく大きな筋肉です。
そしてこの大腿四頭筋と言う筋肉は筋肉の中でも鍛えやすく大きくなりやすい筋肉なんです!!
自転車で足を太くしたくないのであれば、もちろん安全面に考慮した上ではありますが自転車のサドルを少し高めにするだけでも大腿四頭筋への負荷を減らす事が出来ます。
ただし大腿四頭筋を鍛える事で、膝や腰に負担を掛けない様に自転車に乗る事が出来るメリットもあるので、健康の為に自転車に乗っている方は鍛えて損はない筋肉です。
足が太くなる自転車の乗り方③ スピード重視の無酸素運動になっている
自転車を通勤通学で使っていた頃の自分を考えると、余裕のない時間に家を出ていた事もあり、いつも戦力疾走で自転車を走らせていた気がします。
自転車での全力疾走は無酸素運動の状態です。
この無酸素運動は主に筋肉を使って運動をするので、筋肉量が増える運動なんです。
一方で有酸素運動は酸素を使って筋肉を動かすエネルギーである脂肪を燃やす運動なので、ダイエット効果が高い運動と言われています。
自転車で足を太くしない様にするには全力疾走の無酸素運動を避け、長時間無理なく漕ぎ続ける事が出来る強度でペダルを漕ぐ事が大事なんです。
まとめ
さて、今回は”自転車で足が太くならない乗り方”に関して色々と調べてきました。
それでは最後におさらいしていきましょう!!
自転車で足を太くしない為には?
①ギアを重たくしない、ペダルは漕ぐより回す感覚
②サドルを少し高めに調整する(足の筋肉への負担軽減)
③全力疾走の無酸素運動で走らない
要するに自転車で足を太くする一番のNG例を挙げると「自転車のギアを一番重たい状態で足の筋肉だけで全力疾走で漕ぐ」、この状態で自転車で走ると足が太くなってしまいます。
足を太くしない自転車の乗り方は全て簡単に出来る事なので、皆さんも出来る所からチャレンジしてみてはいかがでしょうか?