以前勤めていた会社は中途入社ではありましたが十数年務めました、辛いことも沢山ありましたし、楽しい事も沢山？ではないけどありました。
もちろん年齢的に考えても退職するまでこの会社で働くとあの時までは思ってましたが・・・。
退職を決断する3年前、それまで在籍していた部署から新しい部署に移ることになり、そこで出会ってしまったのが部署内でも有名なパワハラ上司でした。
最初はそこまで接点も無く程よい距離感を保てていましたが、同じプロジェクトを進める事になってからは完全にターゲットにされて地獄の日々でした。
もちろん社会人なので怒られる事は今まで何度もあったが、そのパワハラ上司は怒ると言うより毎日のように”追い込む、追い詰める”この2つがスゴクきつかった。
毎日精神的に追い込まれました。
それでも当時の私は40歳を過ぎ、家族もいるのでとてもじゃないけど仕事を辞めるなんて決断は出来るわけない。
耐えるしか無かった。
仕事が終わって帰宅後も仕事の事で頭がいっぱいになり眠れなくなり、体重も何もしてないのに2カ月で6㎏減っていました。
家でもまともな精神状態じゃなかった、家族と話していてもまったく笑えなくなってしまった。
精神的にはもう限界が来ていた、嫁さんに全てを打ち明ける事にした。
嫁さんもとても辛かったと思う、もし自分の家族がこんな思いをしていたと知ったら僕なら発狂してしまうかもしれない。
今思うと胸が痛い、本当に嫁さんには頭が上がりませんよ・・・。
『辞めてもいいんだよ』
嫁さんからのこの言葉に本当に救われた。
その後も色々と話をしたのですが、何を言われたか正直覚えてない。
耐えるしか無い！！仕事を辞めれる訳ない！！ずっと自分はそう思ってた、この先への不安はもちろんあるけど会社を辞める事を決意した瞬間だった。
退職を決意してからの行動は早かった。翌週にはすぐに退職する事をパワハラ上司に伝えました。
パワハラ上司は明らかに動揺してました。
『こいつは何を言っても大丈夫』とパワハラ上司は思っていたのでしょう、そして40代の自分がまさか会社を辞めるとは思ってなかったんだと思います。
それから急にパワハラ上司の態度が優しくなり、あの手この手で会社を辞めないように仕向けて来ましたが、僕は完全に心をシャットアウトしました。
同僚からも退職する事は止められました。
『40代で次の仕事も決めないで辞めるなんてあり得ない』、『次が決まるまで 最大限会社を利用して決まってから辞めればいい』と言われました。
今思えば確かにその通りですが、その時は勢いが止められず辞めたい気持ちが溢れてしまった。
とりあえず会社を辞めるまでは引き継ぎ等もあり平日は仕事でしたので有給消化中に仕事を決める予定でした。
まずはネットで練習のつもりでインディードやらDODAやらに登録します。
今回はあまり人と関わる仕事はしたくなかったので機械メンテナンス関連の仕事を探します。
とは言えメンテナンス業界は未経験ですし更に40代という自分の年齢もあり5社応募出して4社は応募しても面接すらたどり着けない。
『さすがに厳しいかな・・・』て思ったんですが、神様は見捨ててなかった。
1社だけ面接をしてくれた！！
地元の小さな従業員15人位の会社、面接が終わり数日後採用の連絡が来ました。
面接でのアットホームな感じと、とりあえず早く転職先を決めたい気持ちもあり今の会社に決めました。
結果的には自分の様に色々と高望みをしなければ40代でもある程度仕事はあると思います。
ちなみに私にパワハラをしていた上司の後日談ですが、私が会社を辞める前に部署に新しい上司が来ました。
自分はパワハラ上司の事は会社側に何も伝えませんでしたが、同時期にもう一人被害者がおり、皆がいる前でも怒鳴り散らされたりしていましたので色々と情報が回ったんだと思います。
噂では新しい上司がチーフになり、私を退職に追い込んだパワハラ上司は事実上の降格の様な形になった様です。
今の仕事は体力勝負な所はありますが基本的には非常にゆったりとした職場で、現時点では以前の会社を辞めて良かったと思います。
同じ様な境遇の方も沢山いると思います、家庭の事情で自分の様に辞める事が出来ない方もいるだろうし、簡単に『転職はいいですよ～』なんて勧める事も出来ません。
自分だってこの先後悔する日が来るかもしれませんから。
ただやっぱり声は上げなくちゃいけないと思います、辛いままサンドバッグの様に耐えて、うつ病になってとか本当に悲しいですよ。
自分もいざ会社を辞めると声を上げてみたら『部署異動、事業所の異動』など様々な選択肢を与えてもらいました。
会社も長年勤めた人材を簡単には手放したくないんです。
『どうしても今の仕事を辞められない』と言う方、今の時代真面目に働いていたら誰か見てくれてます、きっと辛い日々から抜け出す方法はあります。
もう一度言います・・・
まずは声を上げましょう！！
