ロードバイク

自転車のサドルは高い方が良いのか?低い方が良いのか?それぞれのメリット、デメリットを考える

2021年5月4日

私はYoutubeで趣味であるロードバイク関連の動画を見るのが日々の日課となっています。

 

いつもは素人さんがおしゃべりしながら走る動画を好んでよく見ているんですが、先日珍しく普段はあまり見ないプロのロードレーサーが出場するロードレースの動画を観ていました。

 

その時にちょっと違和感を感じたんですけど、プロのロードレーサーでサドルを低くして走っている方が一定数いたのです。

 

個人的に自転車のサドルと言えば”サドル=高めが有利”これが当たり前だと思っていました。

しかしプロのロードレーサであえてサドルを下げて走る方が一定数いるという事は、もしかしてこの考えは間違っているのかもしれないと思ったのです。

 

今回は自転車のサドルの高さは”高い方が良いのか?低い方が良いのか?”こんなお題で書いて見たいと思います!!

 

 

自転車のサドルを高くするメリット

 

自転車のサドルが高い事によるメリットと言えば”ペダルが漕ぎやすい!!”

これは皆さんも感じていると思います。

 

現在私のロードバイクはサドルにまたがった状態で足のつま先がギリギリ地面に着く程度ですから、どちらかと言うと”サドルは高めの設定”になっています。

 

このサドルの高さ設定はロードバイク購入時に自転車屋さんで設定してもらったサドル高さです、だから今の少し高めのサドル高が適正だと思っています。

 

以前ママチャリに乗っていた頃から理由は分からないけど”サドルが高い方が走りやすい”と感じていましたし、実際に自転車のペダルを回すのが楽に感じたんです。

 

今回改めて『サドルが高いとなぜ楽に感じるのか?』について調べて見ると次のような事が分かりました。

 

自転車のペダルを回す時に上死点下死点なるものがあります。

 

上死点はペダルが1番高い状態で”時計で例えるなら12時の位置”です、下死点は逆でペダルが1番低くなる状態で”時計で例えるなら6時位置”です。

 

そしてペダルを回す時に1番しんどいのは上死点に向って脚を上げる時なんです!!

 

普通に考えれば重力の関係で脚を上げる時は重力に逆らうので筋力を使い脚を上げていますが、逆に脚を下げる時は自重で落ちてくれますので筋力は不要です。

 

そしてサドルが高ければ脚を上げる高さが低い状態で上死点を迎える事が出来るので、筋力の消費を抑える事が出来る事で”サドルが高い=楽に感じる”と言う事でした。

 

 

だからサドルが高い方がペダルを漕ぐ時に楽に感じたのは感覚ではなく、本当に楽だったという事です。

 

自転車はペダルを回す事で進む乗り物ですので、ペダル回しが楽に出来るという事は自転車に乗る上で重要な要素でもありますし、サドルを高くする最大のメリットだと言えます。

 

 

自転車のサドルを高くするデメリット

サドルが高い事によるデメリットもありました。

 

先程も説明しましたが上死点を通過する時は脚を引き上げる角度が小さくて済むのでペダルを漕ぐのがかなり楽だという事が分かりました。

 

しかしそのまた逆もしかり、今度は下死点に達した時ですよね。

サドルが高い場合は下死点に到達した時に脚が伸び切った状態になります、この脚が伸び切った状態から力を入れるの事で実は膝にダメージを与えてしまうんです。

 

だから自転車の走行中にひざに痛みを感じやすい方はサドルが高いのも一因かもしれません。

 

特に『日本人は足が短い!!』と不本意ながら言われています、欧米のサイクリストを真似てサドルを高くし過ぎるのも考え物ですかね。

 

 

 

自転車のサドルを低くするメリット

 

「自転車のサドルを低くするとどうなるのか?」と思いまして、先日思い切ってサドルの高さを5cmほど下げてみました。

 

サドルが低い事によるメリットとしてはペダルを踏みこむ際に股関節周辺の筋肉に力が入りやすくなるので、重たいギアにした時に脚に力が入りやすんです。

 

また重たいギアを使わない場合でもメリットがあります、ペダリング時にいつも以上に力が必要になる上り坂を走る場合等でも”サドルを下げた方が明らかに楽になった!!”と言う話が結構ありました。

 

ハイスピードが要求されるプロレーサーの方があえてサドルを下げる理由は脚の筋肉に力が入りやすい事を加味していたんですね。

 

あとはサドルが低い方が重心も下がりますのでカーブなどを曲がる時も走行中の安定感は上がります。

 

またストップ&ゴーが多い街乗りなどの場合は、サドルを低くする事で足が地面に着きやすくなると言うのもサドルが低い事による恩恵なのかなと思います。

 

 

自転車のサドルを低くするデメリット

サドルが低い事によるデメリットはサドルが高い事のメリットの逆です。

 

ペダルを回す際に上死点が高くなりますので、ペダルを引き上げる際に脚を高く上げなければいけません。

それによってペダルを回しにくくなってしまう事です。

 

”自転車に乗るとやたらと脚が疲れる!!”と言う方はサドルが低い可能性があります。

 

またロードバイクなどのスポーツバイクの場合はサドルが低い事によって体の状態が上向きになってしまうんです。

体の状態が上向きになれば体に受ける空気抵抗も増えます、自転車走行時の抵抗はこの空気抵抗が一番の大敵ですからこれはちょっと厄介な問題です。

 

 

まとめ

ここまで色々と調べて見ましたがサドルを変えて皆さんが共通して思う事は”どのサドルの高さが自分に合うのか分からなくなった・・・”と言う事です。

 

人それぞれ感じ方も違いますし馴染むまで時間も掛かると思います。

 

でも私はサドルを高くしたり低くしたりする事で自転車の走りが確実に変わる事を実感しましたし、本当に自分が走りやすい高さを見つける事が出来ました。

 

ちなみに自分はサドルは低めの方が走りやすかったですよ!!

 

 

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