ロードバイク

『自転車って変速段数(ギア数)は多い方が速く走れるんだよね?』って言う浅はかな考えを正してみる!!

2021年12月7日

自転車の変速機に関して個人的に勘違いしていた事があります。

私は変速段数が多い自転車の方がより速く走れるし、より快適に走る事が出来るのだと思っていたのですが、最近実はそうではないという事を知ったのです。

 

そこで今回は”自転車変速機のギア数は多い程有利なのか?”とテーマで色々と書いていきます。

 

 

一般的な自転車の変速機のギア数を見てみよう

まずはどの自転車がどのくらい変速段数があるのかを見ていきましょう。

 

ママチャリの変速段数 3段変速~6段変速

ホームセンターなどで最安値で買えるママチャリは変速機が付いていない自転車もあります。

私が歴代乗ってきたママチャリも変速機が付いていないタイプばかりでした、ママチャリでも少し良いグレードになるとフロント1枚×リア3枚の3段変速やフロント1枚×リア6枚6の段変速のタイプのママチャリがあります。

 

マウンテンバイクの変速段数 7段変速~12段段変速

街乗り仕様のマウンテンバイクはフロント3枚×リア7枚の21段変速のモノもありますが、山間部などを走るマウンテンバイクに関してはフロントが1枚の変速機が主流になっているという事ですので変速段数に関してはそこまで多くは無いのですね。

 

ちなみに私が以前所有していたホームセンターで購入したマウンテンバイクは6段変速でしたけどね!!

 

 

クロスバイクの変速段数 8段変速~27段変速

マウンテンバイクとロードバイクの良い所取りをした自転車がクロスバイクと言う自転車です。

 

マウンテンバイクの寄りの設計をされたクロスバイクは、シングルフロントで変速数の少ない物もあれば、街乗り仕様のロードバイク寄りの設計をされたクロスバイクはフロント3枚×リア9段の27段変速が可能なタイプもあります。

 

 

ロードバイクの変速段数 16段変速~22段変速

ロードバイクの変速機に関しては16段変速~22段変速です。

ロードバイクが最も変速段数が多いのでは?と思っていましたが、実はクロスバイクの変速段数よりも少なかったりします。

ロードバイクでは14段変速のタイプもありますが、正規のコンポーネントを使用した変速機は16段変速からとなっております。

 

自転車の変速段数は多い方が良いと言いきれない理由とは?

「自転車の変速段数は多ければ多いほど良い自転車だ!!」と思っていたのですが、改めて調べてみると実はそうでもない事が分かりました。

 

私が購入したロードバイクはジャイアントのコンテンド2で、定価は10万円程で買える入門者向けのロードバイクです。

このロードバイクの変速数は16段変速となっています。

同じジャイアント社のレース仕様の本格的なロードバイクになると定価で100万円を超え、変速機も22段変速まで出来る変速機が採用されています。

 

定価10万円のロードバイクは16段変速で、定価100万円のロードバイクが22段変速なので、やっぱり変速段数が多い方が良かったんだと思ったのですが・・・。

 

一方で同じジャイアント社のクロスバイクの変速段数を見てみると、街乗りで人気のクロスバイクであるエスケープR3は定価6万円台で買えるクロスバイクですが、変速数は24段変速なのです。

 

だから今まで私が抱いていた”変速数が多い=速く走れる”と言う考えに当てはめてしまえば、100万円を超えるレース仕様のロードバイクが22段変速なのに対して、街乗り仕様のクロスバイクが24段変速だという事はかなり矛盾した事になります。

 

 

自転車のスピードに直結する要素は実に多いのですが、今回気になった変速段数で見てみると、変速段数うよりも自転車に重要なのは”ギア比”が重要だという事が分かりました。

 

では一体ギア比とは何なのか?

ギア比はペダル側についているフロントギアと後輪側についているリアギアの歯数を割った数値の事で、ペダルを1回転させた時に後輪が何回転するかを知る事が出来るとても便利な指標なんです。

 

今まで計算した事無かったので、実際に私が乗っているロードバイクのギア比を計算してみました。

それぞれ一番軽い組み合わせと重たい組み合わせのギア比です。

●フロント50T

  11T 13T 15T 18T 21T 24T 28T 34T
ギア比 4.5 3.8 3.3 2.8 2.4 2.1 1.8 1.5

●フロント34T

  11T 13T 15T 18T 21T 24T 28T 34T
ギア比 3.1 2.6 2.3 1.9 1.6 1.4 1.2 1

 

私が乗っているコンテンド2(2018モデル)はフロント側は50-34T、リア側は11-34Tと言う仕様になっている。

 

ちなみに数字の後についている"T”というアルファベットはTeethのTで歯と言う意味です。

 

コンテンド2は一番重たい組み合わせならペダル1回転させると後輪が4.5回転、一番軽い組み合わせならペダル1回転で後輪が1回転する事になります。

 

一方でクロスバイクのエスケープR3でも同様に調べてみると、一番重たい組み合わせならペダル1回転させると後輪が4.4回転、一番軽い組み合わせならペダル1回転で後輪が0.9回転する事になります。

 

結局16段変速の私のロードバイクでも、24段変速のクロスバイクも変速段数が多くてもギア比は全く変わらないんです。

 

要するに変速段数は多くてもMAX・MINのギア比は同じ位なんです。

だから結局レース仕様のロードバイクに22段変速が採用されているのは、必要なギア比だけを抽出して無駄なギア比を省いたという事でしょうね。

結果的に”ギア数が多い=スピードが速い”と言う説は崩れ去ってしまったという事になりました・・・。

 

 

まとめ

自転車のギア数は多い方が速いのか?

この答えはギア比の大きさで決まるので無条件で速いわけではない!!

 

24段変速のクロスバイクに乗っている知人と話した時に言っていましたが、実際にメインで使うのは8段くらいしかないんですって。

だから24段変速できる自転車に乗っていても、16段分は使っていないと言う話でした!!

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