ロードバイク

ロードバイクのコンポについて考える!!シマノのクラリスはやっぱりダメなのか?

2020年10月3日

ロードバイクを選ぶ基準にもなるコンポのグレード選びには皆さんも悩んだ事があるのではないでしょうか?

 

【コンポとは?】

コンポとはコンポーネントの略。一般的には「フレーム」、「フォーク」、「ホイール」、「タイヤ」、「サドル」、「ハンドル」を除いた自転車のすべてのパーツのことを指します。

出典:yamaha-motor.co.jp

 

コンポはロードバイクの変速機やブレーキなど走行性能に直結する重要パーツの集合体です、より高いグレードのコンポを採用したロードバイクを購入する事が望ましい事は言うまでもありません。

 

初めてのロードバイク購入の際にコンポに関して調べていると”本格的にロードバイクを始めるならコンポは105以上のグレードを選びましょう!”よくこの様な記事を目にしました。

 

私も『せっかくならコンポは105以上のロードバイクを買おう』と意気込んでいましたが、予算の都合上実際にはコンポの中でも下位グレードである”クラリス”を採用しているロードバイクを購入しました。

 

でもロードバイクに乗り始めて改めて考えてみると、私の場合はレース等に出るわけでも無く本格思考にもならなかった事もあると思うのですがクラリスのコンポでも不自由はしていません。

 

今回は「ロードバイクのコンポ、クラリスは良いのか?悪いのか?」この様なテーマで書いてみたいと思います。

 

 

ロードバイクのコンポグレードを知ろう

 

多くのロードバイクに採用されているシマノ社のコンポグレードをおさらいします。

 

【シマノ:正規コンポグレード】

コンポ名 リア変速数
DURA ACE(デュラエース)  11速
ULTEGRA (アルテグラ)  11速
105(イチマルゴ)  11速
TIAGRA(ティアグラ)  10速
SORA(ソラ)   9速
CLARIS(クラリス)   8速

 

シマノの正規コンポは6つのグレードがあります、デュラエースは国内外を問わず世界的なロードレースでも採用されている最高峰のコンポです。

 

”本格的にロードバイクを始めるならコンポは105以上のグレードを選びましょう!”と言われている105も実は上から3番目のグレードのコンポなんです。

 

【シマノ:廉価版グレードコンポ】

コンポ名 変速数
TOURNEY(ターニー)   7速
SHIMANO A050    7速

 

ターニー”と言うコンポグレードは聞いた事がない方も多いかと思いますが、5万円以下の格安ロードバイクにはこの”ターニー”がコンポとして採用されています。

 

ターニー、SHIMANO A050はあくまでも廉価版グレードのコンポとなっていますので、正規のグレードではクラリスが一番下のグレードになります。

 

 

ロードバイクのコンポ”クラリス”はダメなのか?

今回改めてロードバイクのコンポ”クラリス”について調べていますが

『クラリスはロードバイクじゃない!』

『クラリスはルック車だ!』

『クラリスは論外!』

言いたい放題言ってくれますね(怒)

 

 

コンポはロードバイクの中でも走行性能に直結する駆動系、ブレーキ系パーツの集合体です、クラリスは確かに上位グレードのコンポに比べると性能は劣るかもしれません。

 

変速機に目を向けて見れば上位グレードが11段変速なのに対してクラリスは8段変速です、”たったの3段しか差はない!!”とも言えますがギアの変速数が少ないというのは大きなハンデでもあります。

 

でも変速機の事だけに目を向けて見れば、最高グレードのデュラエースも2020年現在はリア11段変速ですがもともとはリア6段変速だったんです。

 

その後デュラエースは進化を続けてリア7段、8段と増えてリア9段変速になったのが1996年の事だったんです。

 

だから約25年前まではデュラエースも8段変速だったんです。

当時は一般的なサイクリスト達だけでなくプロのロードレーサーだって8段変速のデュラエースでバリバリ戦っていたんですからね。

 

変速機以外にもグレードが高いコンポの方が軽量化されていますし、ギアの切り替えもスムーズに出来たりブレーキ性能も格段に違うと言う話も聞きます。

 

 

でもですよ!!

 

 

ある学生さんが元プロのサイクリスト栗村修先生にこの様な質問をしたんです。

今後レースなどにも参加したいので本当は105コンポのロードバイクが欲しいのですが、予算的にクラリスしか買えません。

クラリスでもレースで勝負できますでしょうか?

この問いに対して栗村修先生がこの様な返答をしています。

 

「高いコンポを買う余裕が今ないのであれば『走行技術』を磨けばいい、そして走行技術があればクラリスでも勝負が出来る」というお話をされていました。

 

めっちゃ救われた~!!

 

「お金が無いから仕方ないよね」と諦める前に、まずはお金がなくても出来る”走行技術の習得しよう””自分自身を磨こう”って事ですね。

 

これって他の事にも当てはまると思うんです、高いお金掛ければロードバイクはどんどん軽量化する事が出来ます。

でもロードバイクをどんどん軽量化しても軽くしてもロードバイクに乗る自分が重たければ本末転倒なんです。

まずは自分を磨こうって事です!!

 

 

105からクラリスにコンポを変えた方が言っていた事

そりゃお金があればデュラエースの方が良いに決まっています、私だって良いコンポに乗ってみたいですよ!!

 

今回はロードバイクのコンポの話をしましたが、例えばフレームだって同じですよね?

アルミフレームよりカーボンフレームの方が良いです、乗り心地もいいし、軽量化にもこだわりたい。

 

でも結局次から次に新しいものが出てきて、性能の高いものが出てきて、その度に羨んでもしょうがないんです。

 

実際に105コンポからクラリスに乗り換えた方がブログで書いていましたが、その方もコンポをクラリスにグレードダウンする事にかなりの抵抗があったみたいです。

 

私と同じように”クラリスはダメだ”とか”クラリスはロードバイクじゃない!!”とかそんな事を書いてある記事を見たんですって。

 

だからクラリスに変えた事に対して他の人と走った時になんか言われるんじゃないかと不安になったみたいなんです。

 

でもね・・・

 

実際にライド中にコンポに関する事は一度も言われなかったし”誰も人のコンポの事なんて気にしてない!!”と分かったと書いていました。

 

 

『クラリスはダメなの?』に対する結論です!!

もちろん人それぞれ色んな意見はあると思いますが、私は自信を持ってこう言いたい。

 

クラリスは悪いコンポではない!!

 

私の場合はそもそもクラリスしか知らないのでロードバイクで走っていても全然悪いとも思いません、『やっぱりロードバイクは気持ちいい~』っていう爽快感も普通に得られています。

 

本格志向の方にとっては物足りないのかもしれませんが、普通に趣味としてサイクリングを楽しむ分にはクラリスで全く不満はありません。

 

そしてとあるサイクリストの方がこの様な事をおっしゃっていました。

 

『クラリスは決して悪いコンポではないですよ、だってクラリスは天下のシマノ製ロードパーツですから。』

 

 

私もロードバイクを始めて間もなく2年が経ちます、この先もきっと”デュラエース”なんて高価すぎて買えないしクラリスで走り続けます!!

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