自転車の乗り換えのタイミングと言えば一般的なケースを考えますと、高校や大学の進学で自転車通学をするようになったり、健康の為に自転車通勤を始めるタイミングで買い替えるケースが多いんですかね。
私が学生だった30年前は自転車と言えばママチャリ、シティサイクルの二択でしたが、近年では学生さんであってもクロスバイクやロードバイクに乗り換える方も少なくはありません。
今回はママチャリ歴15年、ロードバイク歴3年の私が思う「ママチャリとスポーツバイクの違い」について、実際に両者に乗って感じた事をお伝えしたいと思います!!
40代のおっさんがロードバイクを始めたきっかけに関してはこちら。
ママチャリとスポーツバイクには明らかな違いがある
ママチャリと同じ自転車であるスポーツバイクは”何がそんなに違うの?”、この疑問に関して考えていきましょう。
ママチャリとスポーツバイクの違い① 自転車本体の重量が違う
ママチャリとスポーツバイクの決定的な違いは自転車本体の重量の違いです。
自転車の種類 | 自転車の重量 |
ママチャリ | 約18kg |
クロスバイク | 約10kg |
ロードバイク | 約8kg |
一般的なママチャリとスポーツバイクの重さは倍くらい違うんです。
ロードバイクもクロスバイクも購入するグレードによって重量の差はあるかと思いますが、私が購入した初心者向けのロードバイクでも自転車の重量は10kgですので、一般的なママチャリと比べると1.8倍軽量なのです。
ママチャリとスポーツバイクの違い② ハンドルの形状が違う
ママチャリとスポーツバイクの違いとして、ハンドルの違いも大きいかなと思います。
自転車の種類 | ハンドルの名称 |
ママチャリ | セミアップハンドル |
クロスバイク | フラットハンドル |
ロードバイク | ドロップハンドル |
ママチャリで一般的に採用されているハンドルはセミアップハンドルという形状になります。
私が歴代乗ってきたママチャリも100%このハンドル!!
セミアップハンドルの特徴
ママチャリ特有のセミアップハンドルはハンドルのグリップ部が体に近い位置にあり、体を起こした直立姿勢での走行に最適です。
セミアップハンドルは直立姿勢で走れる事で走行時の安定感は増しますが、体を起こした状態で走るので空気抵抗を受けやすく、基本的にサドルにどっしりと座って走る事で足の筋力だけで走る事になります。
クロスバイクのフラットハンドルは真っすぐなハンドルです、ロードバイクになるとドロップハンドルと言う特殊な形状のハンドルになります。
ドロップ、フラットハンドルの特徴
ロードバイクのドロップハンドルやクロスバイクのフラットハンドルは、ハンドルのグリップ部が自転車の前方にあるので自然と前傾姿勢での走行になります。
そして体が前傾姿勢になることにより空気抵抗を減らす事が出来ますし、体の全体的な筋力を使いながら走る事が出来るのでパワフルな走りが出来ます。
たかだかハンドルの形状が違うだけだと思っていましたが、実は走行にも影響する大切なパーツなのです。
ママチャリとスポーツバイクの違い③ フレームの素材が違う
ママチャリとスポーツバイクの価格差にも影響を与えているのがフレーム素材の違いです。
自転車の種類 | フレーム素材 |
ママチャリ | スチール、鉄 |
クロスバイク | カーボン、アルミ、クロモリ |
ロードバイク | カーボン、アルミ、クロモリ |
ママチャリで安価なモデルの場合は鉄製、スチール製のフレームが使用されています、鉄やスチールは材料費が安く抑えられ、加工もしやすいので製造コストは抑えられますが、”重たい、錆びやすい”というデメリットがあります。
一方でロードバイク、クロスバイクのフレームはアルミフレーム、カーボンフレームが採用されています。
最高峰のカーボンフレームは素材の価格も高いですし、加工もしにくい素材ですので製造コストは高いのですが”軽量でサビにくい”と言う大きなメリットがあります。
アルミフレームに関してもカーボンには劣りますが、ママチャリなどのフレームと比べると明らかに軽いですよ!!
ママチャリとスポーツバイクの違い④ タイヤの種類(幅)が違う!!
スポーツバイクと言えば個人的には真っ先にタイヤが細いと言うイメージが思い付きます。
自転車の種類 | タイヤのサイズ |
ママチャリ | 24~28インチ |
クロスバイク | 650C、700C |
ロードバイク | 650C、700C |
ママチャリの場合はタイヤのインチサイズ=自転車の大きさと言うイメージがありますが、スポーツバイクの場合はフレームの大きさ=自転車の大きさと言う関係性になるんです。
ロードバイクやクロスバイクは同じ700Cのタイヤを履く自転車でも、フレームのサイズで適応身長が変わってきます。
ちなみにママチャリの27インチと700Cがほぼ同じ大きさです。
ママチャリとスポーツバイクの違い⑤ ギアの切り替え段数が違う
個人的にママチャリに乗っていた時は最安値のママチャリを買い漁っていましたので、もちろんフロントもリアもシングルの切り替えなしのママチャリに乗っていました。
自転車の種類 | ギアの切替段数 |
ママチャリ | 無段~6段切替 |
クロスバイク | 16段~27段切替 |
ロードバイク | 16段~22段切替 |
ママチャリに関してはギアの切替なしの自転車も多いです、通勤通学用の場合は3段~6段切替の自転車を買うのがベストですね。
ロードバイクについては私が乗っている入門用のロードバイクでは16段切替となっていますが、最高峰のロードバイクになると22段切替まで可能です。
ちなみにクロスバイクでは27段切替の車種もありますが、切替段数も多ければよいものでもありません。
現にクロスバイクの高級モデルを見て頂くと分かりますが、22段切替を採用しています。
私は切替なしのママチャリからの乗り換えでしたので、ギアの切替が出来る自転車はやっぱり楽ですね。
ママチャリとスポーツバイクの違い⑥ サドルの形状が違う
ママチャリとスポーツバイクではサドルの形状が大きく違います。
自転車の種類 | サドルの形状 |
ママチャリ | 座面の幅が広く柔らかい |
クロスバイク | 座面の幅が狭く硬い |
ロードバイク | 座面の幅がさらに狭くかなり硬い |
ママチャリは直立姿勢でどっしりと座って走る乗り方をしますので、お尻との設置面積の広いタイプのサドルが採用されているんです。
一方で前傾姿勢で走るロードバイク、クロスバイクは基本的にサドルにどっしりと座って走る事を想定されていませんので、どちらかと言うと座り心地と言うよりも軽量化やペダリングを邪魔しない事を考えて作られているんです。
ママチャリからスポーツバイクに乗り換える時の注意点
これからスポーツバイクに乗り換える方に向けて知っておいて損はないスポーツバイクの注意点をいくつかピックアップします!!
スポーツバイクの注意点① タイヤの空気を頻繁に入れる必要がある
ママチャリに乗っていた頃を考えてみると、自転車のタイヤに空気を入れるのは月に一度くらいだった気がします。
一方でスポーツバイクは人によって違いはあると思いますが、私は2.,3日に一度空気を入れています。
ロードバイクやクロスバイクのタイヤは細く入る空気量が少ないのですが、その割に高い空気圧を必要としていますので、少しタイヤの空気が抜けただけでも走行時に感じる影響は大きいのです。
スポーツバイクの注意点② ノーメンテナンスでは乗れない
自慢する事では決してないのですが、ママチャリに乗っていた頃は完全にノーメンテナンスで乗っていました。
たまにタイヤに空気を入れる程度であとは何もしていませんでした。
一方でスポーツバイクになるとどうでしょう?
高いグレードのスポーツバイクは20万、30万と高価なモノです、その自転車をノーメンテナンスで乗るのは心理的にも不可能ではないでしょうか?
メンテナンスが面倒くさいと思う私でもロードバイクの乗り始めてからは、フレームを拭きあげたり、サビやすいチェーンやギアに注油をしたり、汚れを落としたりしています。
スポーツバイクの注意点③ 慣れるまでは体の痛みが出る
スポーツバイクのサドルは本当に硬いです、私が乗っているロードバイクのサドルも「鉄の上に座っているのか?」と思うぐらい硬いです。
基本的には前傾姿勢でサドルにどっしり座るように設計されていないので仕方ないかもしれませんけど・・・。
あとスポーツバイクは前傾姿勢であるがゆえに重心が前のめりになり体重が手に掛かるんです。
ママチャリの頃にはなかった手の痛み、腕の痛みも慣れるまではちょっとキツイかもしれません。
まとめ
今回はこれからママチャリを卒業してスポーツバイクに乗り換える方に向けて両者の違いや注意点を書き連ねてみました。
個人的にはママチャリでゆっくり街中を走るのも好きですし、スポーツバイクで颯爽と走るのも好きです。
それでもやっぱり自転車で走る事が好きな人ならスポーツバイクに乗って欲しいなと思いますね!!