キャンプ

火気を使ってなくてもテント内で酸欠になる? 自分も認識が無かった意外なキャンプでの重大事故

2020年12月5日

私のキャンプでは冬場であってもストーブなどの火気をテント内で使用する事はありません。

なので冬場に気を付けないといけないテント内での「一酸化炭素中毒」のリスクに関しては無関心でしたが、先日とあるネット記事で”火気を使っていなくてもテント内で「酸欠」が起こる可能性がある”と言う記事を目にしました。

 

室内の様に密閉された空間でないテント内で『酸欠になる事がある』正直信じられませんよね?

 

ではどの様な状況でキャンプでの酸欠が起こってしまうのでしょうか?

 

 

火気を使っていなくてもテント内で酸欠になる状況とは?

酸欠(酸素欠乏症)は酸素の濃度が18%未満の環境に置かれた場合に生じる症状です。(地上の空気の酸素濃度は約21%)

酸欠になる事で脳の機能低下、機能喪失、脳の細胞の破壊など非常に危険な状態になります。

 

それでは実際にキャンプで起こりうる意外な理由で酸欠原因を見ていきましょう。

 

テント内の酸欠リスク① 結露による酸欠

 

私が最初にビックリした意外な酸欠原因が結露による酸欠が起こるという事です。

 

テント生地に結露が発生する事は寒い時期のキャンプでは日常茶飯事ですし、私が良く行くキャンプ場は湖畔にあるキャンプ場なので、毎回の様にテントに結露が発生しています。

『テントの結露で酸欠なんて聞いたことないけどな・・・』なんて事を思っていましたが、実は結露や雨でも酸欠が起こる可能性があると言う事なんです。

画像出典:ogawaホームページ

 

これはテントメーカーとしても有名なogawaのホームページに記載されていたテントの”安全上のご注意”と言う中に記載されていた一文です。

 

『結露や濡れたフライシートが強風によって密着した場合、通気性が低下して酸欠状態になる可能性がある』この様に明記されています。

 

だから結露による酸欠と言うのは悪条件が重なる事で実際に起こりうる現象なんです、特に冬季は結露が凍ってさらに通気性が悪くなる事もあるんです。

 

結露の対策としてはベンチレーター等で換気をしっかりとする事が重要です、当たり前のように起こりうる結露ですが酸欠のリスクがある事をお忘れなく。

 

 

テント内の酸欠リスク② 大雪による酸欠

雪の降る中でのキャンプは『カッコいいな〜!!』って思ってましたけど、実は酸欠のリスクもあるんです。

 

実際にテント内に空気を入れる為にベンチレーターをしっかりと開けていたにも関わらず『雪の重みで閉じてしまっていた』、『ベンチレーター部分が雪に覆われた』などの要因で酸欠状態になってしまった方もいます。

 

またベンチレーターを”寒気が入って眠れない!!”と言う理由で閉めた事により夜中に息苦しさで目が冷めた方もいました・・・。

 

雪が降る時期はベンチレーターだけでなく入り口も少し換気のために開けておくのがベストなんだそうです。

 

その他にも夜中に目覚めた時に”テント内の空気を入れ替えをする”、また余りにも雪が降り続く場合は

”交代でテントに降り積もった雪下ろしをした”と言う方もいました。

 

 

テント内の酸欠リスク③ 大人数での宿泊による酸欠もある

 

『こんなケースの酸欠もあるのか!!』と思ったのが山小屋での酸欠です。

 

先ほどはテントで起こる酸欠に関しての事例でしたが、実は酸欠はテント内だけで起こる現象では無かったのです。

 

これは山小屋での酸欠体験をしたAさんの経験談なのですが、Aさんは山小屋で宿泊をしていました。

そしてこの日はとても寒くて外では雪が降り積もっていました、Aさんが泊まった山小屋は4人まで宿泊できる小さな小屋だったのですが、夜になって他の仲間もAさんの山小屋に合流してお酒を飲み大宴会になっていたんです。

 

そしてお酒の酔いが回り気がついたら皆その狭い小屋の中でそのまま寝ちゃったんです・・・。

 

普通に考えたら木製の山小屋なんて建物の隙間からいくらでも空気が入って来そうなものですが、大雪によって空気の通り道が狭くなっていたんでしょうね。

 

夜中に息苦しさで目が覚めてたAさん。

低度の酸欠状態で意識がもうろうとした状態でしたが、たまたま窓側に寝ていた事で直ぐに窓を開ける事が出来て事なきを得た様です。

 

その後意識がはっきりして室内を見渡してみたら、山小屋の定員の2倍以上の大人数で寝ていたんだとか・・・。

 

雪が積もってなければ定員人数なんて気にしなくても良いのかもしれませんが、大雪の中では酸欠のリスクがあったのですね。

 

 

あとがき

『通気性が悪いテントの方が冬場は暖かくて良いな!!』なんて事を思っていましたが、酸欠リスクを考えると私はとんでもない誤解をしていたのかもしれません。

 

ベンチレーターも私のテントにはないので、何にも考えず雪の降る中キャンプしていたら大惨事になっていたかもしれませんね。

 

-キャンプ